1.リトルペガサスの理念と療育の支援方針

児童発達支援センター リトルペガサスは、柏市唯一の民間の児童発達支援センターであり、 地域障がい児支援体制中核拠点として、発達の遅れや多様な障がいのあるお子さんへの療育支援とともに、ミッションである「お母さん、お父さん、ご家族の子育て応援します!!」のもとに、親子ともに成長の段階を経る親子教室や、育ちを伸ばしていく子ども教室、感覚運動教室、音楽療法教室、集団での支援と個別での支援、さらにご家族との相談等を通じて、本人への5領域(「健康・生活」、「運動・感覚」、「認知・行動」、「言語・コミュニケーション」、「人間関係・社会性」)、家族支援、移行支援、地域支援・地域連携を全て含めた総合的な支援とあわせて、個別・集中的な専門的な支援にも取り組んでいます。
また、幅広い高度な専門性に基づく発達支援・家族支援機能を発揮するために、アセスメントにより障がい特性や発達段階を捉えた上で乳幼児期から段階的に必要なアプローチを行う視点、障がいの有無に関わらず子どもの育ちに大切な「遊び」を通じて支援する視点、子育て支援という観点を持って対応し、さらには子どもとご家族の困り感に対しトータルに子どもとご家族を支えていく視点を大切にします。
同法人内の基幹相談支援センターの「地域生活相談センター シャル」や、リトルペガサスの相談部門である「地域支援室」とがっちり連携するとともに、4つの放課後等デイサービス、ショートステイ、ヘルパー事業所、学校卒業後等も含めた幼児から成人まで切れ目のない青葉会の総合力で支援を提供します。
2.アセスメント

- リトルペガサスではお子さん一人一人の発達について、経験豊富な療育担当職員(保育士・児童指導員)を中心に、心理士や作業療法士等の多職種で連携をしながらアセスメントを行います。
- アセスメントでは、お子さんの発達について「健康・生活」、「運動・感覚」、「認知・行動」、「言語・コミュニケーション」、「人間関係・社会性」の5領域を踏まえた総合的な評価を行動観察や検査をとおして行います。
- お子さんの発達全般の評価に加え、感覚の過敏さ等の発達特性や注意集中の様子等の行動特性についてのアセスメントも行います。
- お子さんの発達の状況や特性、ご家族の支援ニーズを踏まえ、作業療法士や言語聴覚士等の各専門職による専門領域に特化した評価も行うことができます。
- お子さんのこれまでの育ちや家庭・園での過ごし方等のお子さんの情報やご家族からの療育への要望等について、担当職員が面談やサポートファイルをとおして把握していきます。
- 多職種間で連携・協力しながら、お子さんの発達やご家族の支援ニーズを総合的に捉え、個々のお子さんの支援目標を検討し、活動プログラムへと繋げていきます。


3.支援領域とそのねらい

健康・生活
- 健康状態の把握(日常からの確認と観察、入室前の健康診断と年2回の内科検診)
- 基本的生活スキルの獲得(食事、トイレトレーニング、着脱の練習等)
運動・感覚
- 「やってみよう!」から「できた!」の経験
- 身体や手先を使った様々なあそび(楽しく身体を動かしてみる経験、粗大運動から微細運動まで)
- あそびを通して五感を育てる(保有する感覚の活用や感覚の特性への対応)
- 専門職による感覚運動教室、音楽療法教室等への参加
認知・行動
- 活動やあそび、様々なやりとりを通して集団のルールの理解
- 認知の偏りや状況に応じた適切な行動の習得(認知の特性への個別的配慮)
- 発達段階に合わせた指示やルールの理解
言語・コミュニケーション
- “伝えたい”気持ちを育てる
- 表現した気持ちをおとなに受け取ってもらう経験
- 伝える/聞く相互作用によるコミュニケーションの習得
- 状況に応じたコミュニケーションの習得(相手に伝わる方法で、場や状況に応じて自分の気持ちを表現し伝える)
- ことばの発達
人間関係・社会性
- 安心できる環境のなかで、自分らしく過ごす経験
- おとなとの安定した関係づくり
- 小集団の活動参加
- やりとりやあそびを通した社会性の発達
- おとなを介在して自分のできることや苦手なことなどの理解
- 気持ちや情動のコントロール
- 通室クラスでは、お子さんと一緒に活動に参加する中で、お子さんの発達の状況や特性の理解に向けた助言
- 単独通室クラスの場合も、送迎時のやり取りや連絡帳等をとおして、日々の様子や療育への取組みの様子を共有し親子参加日も設定
- クラス担任や児童発達支援管理責任者等との個別相談
- 定期的に勉強会を開催し、子育てや障がい等に関する情報の提供
- 保護者同士の交流の機会となるよう保護者会を開催
- レスパイトや就労等の預かりニーズに対応できるよう、最大16時30分までのお預かり
- 単独通室クラスの方への併用園を含む送迎
- ごきょうだいの相談
- 医療機関や地域の障害福祉事業所等、お子さんの育ちやご家族の生活に関わる関係機関等との連携
- 柏市の中核的役割を担う児童発達センターとして、リトルペガサス地域支援室において地域に開かれた発達支援の相談窓口、地域の保育所等や障害児通所支援事業所への巡回相談や研修会の企画・開催等の支援
- 保育所等の併用通園先との連携を取り、お子さんへの共通理解を持ちながら一貫した支援
- 年長児への就学先への引継ぎや就学先の選択にむけての支援
- 保育所等訪問支援を利用し、併用先への訪問や就学先への引継ぎ
青葉会では、採用した人材はミッションの推進役として頼られる人材となるよう、様々な研修や現場での実践を通じて育成に努めるとともに、努力を惜しまず取り組む職員、頑張っている職員を適正に評価し、積極的に支援しています。
職員に求める力は、①心身の健康 ②向上心 ③責任感 ④共感性 ⑤ユーモア ⑥常識的なセンス ⑥後輩の指導を含めたチームワーク ⑦イノベーションであり、自分の得手な分野、不得手な分野を承知し、日々の努力につなげていく力だと考えます。
人材育成では、現場で利用者と関わり、ご家族を支援し、後輩を指導し、かつ地域の中に入っていただくため、資質向上に必要なさまざまな研修や、現場・地域での実践を通じて職員の育成に努めるとともに、法人内外の交流にも活躍できる人材の育成に努めています。新規採用者には、各種の研修に加えて、一年間の実務研修を受講してもらっています。
